坂出市役所へ、要望に行ったら

 10月21日、坂出市へ情報保障などに関する要望書を提出し、面談しました。

 事のきっかけは、坂出市のLINEで「手話言語の理解啓発」「障がい特性に応じた多様なコミュニケーション手段の利用促進」の為、2つの条例案の概要についてパブリックコメントを募集しているというお知らせを読んだ事からです。

 早速、市のHPを見ると、9月に「(仮称)手話言語条例(案)」「(仮称)障がいのある人の情報保障およびコミュニケーション手段の利用促進に関する条例(案)」を制定するための検討会が開かれていたようですが、情報コミュニケーションに関する条例について、当事者団体の中に当協会の名前がありません。コミュニケーション手段については当協会も深く関りがあるので、坂出市ふくし課に問い合わせをして面談の約束をしました。

 ゆうあいの会長が、坂出市ふくし課担当者と事前に何度か打ち合わせをし、坂出市が自ら遠隔要約筆記の設定が出来るよう勉強をしてくれました。

 当日、会議室に入ると驚いたことに、プロジェクター、全方位から音を拾うマイク、スピーカー、カメラ、ノートパソコンと機材が準備設置されていました。普通は、こちらから手持ちの機材を持参してデモンストレーションをするのがほとんどでしたので、市の方から情報保障の環境を整えてくれたのは有難いです。

 ゆうあいのZOOM遠隔要約筆記で、話し合いもスムーズに行きました。こちらの要望や、市の現状や要約筆記の派遣依頼が無い問題点など、いろいろと意義があった会談でした。

 坂出市ふくし課にはレルクリアとポケトークを使った音声認識による情報保障や、コミューン(支援スピーカー)が有ります。しかし、使っている人は居ないそうです。便利な機器を保有していても、こちらから言わないと向こうも慣れていないので、わざわざ使おうとはしません。 

 新しい機器が私達の役に立つようになる為には、窓口や職員達の意識を変えていけるよう、自分から積極的に役所で利用を申し出ていく事が肝要と思います。

 P.S. 坂出市庁舎の4階議場に磁気ループが設置されているそうです。使わなきゃ勿体ない!